第167章 心配するな、俺がいる!

治療プランが固まったうえに、小泉大輔はすぐに動き出した。コーヒーを飲み終えると、男はふと腕時計に目を落とした。

「そろそろ時間だな。……じゃ、始めようか」

落ち着いた所作で立ち上がり、さらりと上着を手に取る。

南雲玲奈は一瞬ついていけず、きょとんとしたまま問い返した。

「始めるって……何をですか?」

小泉大輔は当然のように言う。

「香澄が少しずつ外に慣れるためだよ。まずは音楽から。西野亮平にチケットを取らせてある」

もともとは映画を考えていた。だが、香澄がいきなり暗い空間に入って平気とは限らない。だから予定を変え、まずはコンサートから始めることにしたのだという。

「雰囲気は似...

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